ゴールの先へ:Momento がサッカーワールドカップをリアルタイムで支える3つの方法

世界最大のスポーツイベントでは、1ミリ秒が重要です。Momento が放送局とスポーツプラットフォームを支え、より高速で賢く安全なファン体験を世界規模で実現する方法を紹介します。

Lionel Bringuier Lionel Bringuier
動画とセキュリティのアイコンが描かれたボールでサッカーをするリス

5分も時間がない方は、この記事の要点をまとめたインフォグラフィックをご覧ください。

Momento にとって FIFA ワールドカップ2026は、単なる大会ではありません。世界規模のリアルタイムデータとは何を意味するのかを、実戦で確かめる場です。

スタジアムや自宅のソファで、数億人のファンがゴール、カード、そして悔しい瞬間を目にします。その舞台裏では、Momento の大口顧客3社が、それに劣らず緊張感のある仕事に取り組みます。ライブ配信のオリジン、コンテンツ保護、AI によるパーソナライズという領域で、リアルタイムデータプラットフォームの限界に挑むのです。

大きく異なるこれらのワークロードに共通するのは、世界規模で、言い訳なく、その場で判断しなければならないという原則です。

「Momento はリアルタイムデータプラットフォーム」とは

「データプラットフォーム」は、巨大な静的データウェアハウスから、次々と流れる大量のイベントまで、さまざまな意味で使われます。Momento がリアルタイムデータプラットフォームであるというとき、それは次の組み合わせを具体的に指しています。

  • ミリ秒未満のインメモリデータエンジン:RAM キャッシュを基盤とするデータプレーンで、大きな負荷の下でも1ミリ秒未満で読み書きします。
  • インテリジェントなコントロールプレーン:シャーディング、スケーリング、パーティショニング、ホットキー管理を自動化し、アプリケーションチームに分散システムの専門知識を求めません。

実際には、お客様は Momento を、状態をリアルタイムで保存・取得するシンプルな API として扱えます。セグメントとマニフェスト、同時実行数のカウンター、ユーザーイベント、AI 埋め込みなどが対象です。お客様がデータモデルとポリシーを定め、Momento が速度、耐久性、可観測性を提供します。

FIFA ワールドカップは、最も重要な場面でそれがどう働くかを示す絶好の機会です。リアルタイムのユースケースによるハットトリックと考えてください。

1/ 揺るがないライブオリジン

利用企業: FIFA の放映権を持つ英国の大手放送局 課題: ライブオリジンサービスの AWS Elemental MediaStore がワールドカップ前に廃止されました。エンコーダー、パッケージャー、動画プレーヤー、CDN 設定を書き直さず、従来と同じ低レイテンシ、フェイルオーバーの動作、可観測性をワールドカップ規模で実現する必要がありました。

Momento の役割: 新たなライブオリジンとなった Momento Media Storage が、次を提供します。

  • 予測可能な低レイテンシ: ライブエッジでの読み書きに、一貫したレイテンシを提供します。
  • きめ細かな TTL 制御: マニフェストとセグメントの TTL 設定により、自動フェイルオーバー機能を維持します。
  • サービス単位の制限とメトリクス: 可観測性とメトリクスが組み込まれ、高トラフィックのイベントが他の24時間稼働チャンネルに影響しないようにします。

視聴者から見れば、何も変わりません。運用チームにとっては、オリジンが活発に開発・サポートされ、より高速になり、数千万人の同時視聴に対応できるようになりました。

🔗 詳細は英国の大手放送局がワールドカップのライブオリジンを Momento に移行した事例 ↗をご覧ください。

2/ 同時視聴数の追跡によるコンテンツ保護

利用企業: FIFA の放映権を持つ米国の大手放送局 課題: 不正業者は盗んだアカウントを使い、放送局自身の CDN 上で違法な再配信を行います。従来の DRM や短命なトークンは、端末が復号できることを確認しますが、アカウントがボットファームのように動いているかは把握できません。権利保有者は違法配信を懸念し、配信元で止めるため、アカウントの動作をサーバー側で制御するよう放送局に求めています。

Momento の役割: 放送局は Momento を基盤に、サーバー側の同時視聴制御サービスを運用しています。各ストリームで、軽量な検証ループが3つの処理を実行します。

  • ハートビートの受信: プレーヤーが Momento を利用するサービスを呼び出し、契約者のアカウント、端末、アクセスするコンテンツ、地域などの識別情報を渡します。
  • ストリーム制限の適用: アカウント単位、イベント単位の同時ストリーム数の上限を確認します。
  • 即時判断: 再生経路内で、許可または拒否を1桁ミリ秒で判断します。

1つのアカウントが同じ試合を突然数百台の端末へ配信し始めたら、自動的に停止できます。収益や CDN 費用、正規のファンの QoE を守ることにつながります。

🔗 アーキテクチャと CDN の不正利用対策の詳細: 同時視聴数の追跡で CDN の不正利用を防ぐ ↗

3/ スポーツアプリの AI パーソナライズフィード

利用企業: 米国の人気スポーツコンテンツスーパーアプリ 課題: このコンテンツ事業者はワールドカップ直前に、新たなユーザー体験でアプリを刷新しようとしていました。従来の編集コンテンツから「クリックして視聴」する体験に加え、記事、ハイライト、YouTube クリップ、人気ソーシャルネットワークのコンテンツを組み合わせ、ファンの行動に即座に合わせるリアルタイムのパーソナライズフィードが必要でした。スポーツ向けの TikTok「おすすめ」フィードのようなものです。

Momento の役割: Momento はリアルタイムのイベント収集と埋め込みの層として機能し、大規模に機械学習モデルのリアルタイムな成果をアプリ利用者へ届けます。

  • 動的なコンテンツ取り込み: ニュース編集部、クリエイター、ソーシャルネットワーク、アスリートから新しいコンテンツを取り込み、AI 埋め込みに変換します。
  • リアルタイムのシグナル配信: 絵文字リアクション、コメント、視聴時間、スクロール量などのユーザーシグナルが、リアルタイムで Momento に流れ込みます。
  • ミリ秒未満のパーソナライズ: 推薦サービスが Momento のミリ秒未満のデータプレーンへ問い合わせ、最新コンテンツを各ファンの変化する関心に合わせます。

その結果、何百万人もの同時利用者に対し、すぐに自分に合うと感じられ、操作を重ねるほど改善されるフィードを提供できます。

🔗 Momento のリアルタイム埋め込みを解説する動画: Momento の AI 埋め込みとイベント収集の解説 ↗

インフラではなく、サッカーに集中するために

3つの大きく異なるワークロードを、同じ基盤が支えています。低レイテンシのデータプレーンとインテリジェントな制御層によって、アプリケーションチームがリアルタイムデータを簡単に利用できるようにするプラットフォームです。

初戦が始まったとき、ファンが見るのはインフラではなくサッカーです。しかし管制室、NOC、製品チームでは、お客様がその違いを実感します。見やすいダッシュボード、強化された保護、速くなったフィードバックループを目にします。リアルタイムデータプラットフォームが、設計された役割を果たしているのです。

お客様のワールドカップを支えられることを楽しみにしています。そして最後の笛が鳴った後も、これらの機能は残ります。世界中のファンがライブスポーツに期待する、新たな基準になるでしょう。

あわせて読みたい