Momento Cache の Cluster と Flex が限定プレビューを開始
Momento Cache で高性能な Valkey を手軽に利用できます。Cluster はトポロジーを直接制御でき、Flex はリソースを自動的に最適化します。

Momento Cache の新しい Cluster 構成と Flex 構成の限定プレビューを開始します。このリリースは、世界最大級の Valkey クラスターを支える技術と運用経験を、使いやすい形で提供するものです。
Momento Cache は、インフラの世話に時間を取られず、Valkey の最適な性能を活用したい、スピードを重視するチーム向けに設計されています。Cluster キャパシティと Flex キャパシティにより、このセルフサービス型のインフラプラットフォームで、シングルテナントのフルマネージドリソースを利用できるようになります。
Cluster では、インスタンスタイプ、シャード、レプリカ、アベイラビリティゾーンを直接制御できます。Flex は、指定した範囲内でリソースを自動的に最適化します。どちらも、Momento Cache の Serverless 構成よりも強い分離、細かな制御、高い性能の上限を必要とするワークロードのために設計しました。
運用負担がじわじわ増える罠を避ける
AI 時代には、基本的なインフラをほぼゼロコストで立ち上げることは簡単です。誰もが経験しているでしょう。速く、簡単で、たいていは動きます。まず製品を届けたいときには、正しい選択です。
しかし、成長が始まると状況は変わります。トラフィックの傾向が変化し、メモリの使用量に偏りが生じ、シャードの移動が必要になります。プライマリが停止し、クライアントが一斉に押し寄せ、真夜中にゼロデイ脆弱性のパッチが届きます。気づけば、開発に使うはずだった時間とトークン予算が、増え続ける運用負担に消えています。
機能、製品、サービスを追加するほど、問題は増えていきます。やがて、レイテンシ、コスト、複雑さが右肩上がりに増す中で、チーム全体がインフラとの格闘から抜け出せなくなります。
高速、信頼性、効率。その三つをすべて手にする
Momento のプラットフォームは、Capcom、Coinbase、Paramount、Snap などの企業で、世界中の何百万人ものユーザーが使う重要な機能を支えています。Momento Cache は、本番環境で積み重ねた知見を使いやすいサービスにまとめ、Valkey の性能と柔軟性を余すところなく提供します。
新しい Cluster 構成と Flex 構成では、個々の要件に合わせて Valkey のデプロイを調整できます。Momento は、そのシステムを支えるライフサイクル全体を円滑に運用します。プロビジョニング、正常性の管理、フェイルオーバー、段階的なトポロジー変更、バージョンアップグレード、セキュリティパッチまで対応します。
毎秒 1,000 件でも 100 万件でも、Momento は比類のない性能とリソース利用効率を提供します。成長に合わせて、インフラも拡張します。成熟したプラットフォーム組織を持つ企業では、社内開発者プラットフォームの一部として、Momento Cache を BYOC 構成でデプロイすることもできます。
わかりやすい料金
Momento Cache の料金は、シンプルで予測しやすく、費用対効果が高くなるよう設計しています。us-east-1 の料金は次のとおりです。
- Flex は、Valkey の物理ストレージ 1 GB 月あたり $13 から
- Cluster は、デプロイした各インスタンスの定価に 25% を加算
- データ転送量は、毎月の受信と送信の合計 200 GB まで含まれ、超過分は $0.05/GB
Momento Cache は、指定した容量範囲内での高速な自動スケーリングに対応し、未使用リソースのコストを簡単に削減できます。
大規模な運用を見据えた設計
Momento Cache は、大規模な環境で信頼性と効率を大きく向上させる 2 層構造を採用しています。各 Valkey クラスターの前段にゲートウェイを配置し、ホットキーや接続の集中といった難しいトラフィックの問題を、データ層に届く前に処理します。
ゲートウェイは RESP エンドポイントを公開するため、Momento Cache は標準的な Valkey クライアントと Redis クライアントのすべてに対応します。基盤となるクラスターを隠蔽し、トポロジーが変わっても、一つの安定したエンドポイントを提供します。
ゲートウェイは、同時接続数とスループットが高い環境でも、TLS、認証、レート制限などのトラフィック管理をすばやく処理できるよう最適化されています。Valkey クラスターへの確立済み接続のプール上に、クライアントのトラフィックを多重化します。これにより接続レイテンシを減らし、リクエストの集約などの高度な機能を実現します。
こうして、責任を明確に分離した効率的なシステムが生まれます。ゲートウェイがトラフィックの課題を引き受け、Valkey ノードはデータ処理にリソースを集中します。
Momento Cache を使い始める
Momento CLI を使えば、いくつかの短い手順で Momento Cache を試せます。プレビュー期間中は、Web コンソールから利用申請も必要です。
まず、Momento コンソールで API キーを作成し、利用するリージョンのエンドポイントをコピーして、CLI のデフォルトプロファイルを設定します。
# paste the api key and endpoint when prompted
momento configure
次に、Capacity Pool を作成します。利用するリージョンで有効なゾーン ID を指定してください。
momento preview pool create \
--name example-pool \
--capacity-gib 32..128 \
--replicas-per-shard 1..2 \
--zones use1-az1,use1-az2
momento preview pool describe --name example-pool
Capacity Pool のステータスが active になったら、Database を作成できます。
momento preview database create \
--name example-db \
--pool-name example-pool
コンソールに戻り、プールの Databases タブを開いて、リージョンの RESP エンドポイントをコピーします。任意の Valkey クライアントまたは Redis クライアントをスタンドアロンモードにし、TLS を使ってポート 6379 でこのエンドポイントに接続してください。ユーザー名は Database 名、パスワードは Momento の API キーまたはトークンです。ここでは公式の valkey cli を使います。
valkey-cli -h <resp-endpoint> -p 6379 --tls \
--user example-db --pass <momento-api-key>
> SET example-key "ready"
OK
> GET example-key
"ready"
これで、高性能な Valkey クラスターを利用する準備が整いました。
続いて、ドキュメントで Momento Cache の機能をご確認ください。キャッシュの限界を試したい場合は、Database と同じリージョン、同じゾーンにある c7g.xlarge インスタンスで cachecannon を動かしてみてください。
今後の展開
今回の公開は、Momento Cache の次の章の始まりです。VPC ピアリングや S3 統合など、エンタープライズサービスの機能をさらに Momento Cache へ移していきますので、ご期待ください。
製品を磨き上げるため、厳しい要件の Valkey ワークロードを運用するチームからのフィードバックを求めています。急成長する製品の開発、大規模な Valkey / Redis クラスターの運用、社内キャッシュプラットフォームの設計、チームへの Valkey 導入支援に携わっている方は、次に必要なものや、私たちがお手伝いできることをぜひお聞かせください。
長年の厳しい運用で得た経験を、誰もが今日から使えるサービスに仕上げてくれたエンジニアとパートナーに感謝します。開発を主導した Dylan Abraham と Jason LaPier には、特に感謝を伝えたいと思います。